76:「みづのや呉服店」 【末広町商店街】
・購入後も安心 徹底したアフター 瀬戸市の末広町商店街の中ほどにある呉服店。1921(大正10)年に東本町で創業し、33年に現在地に移った。「売りっぱなしはしない」をモットーに掲げ、代々にわたる固い商売が地元で多くの女性客に支持されてきた。 【あゆみ】 【メモ】 番組に対するご意見・ご感想をぜひお聞かせください。 |
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・購入後も安心 徹底したアフター 瀬戸市の末広町商店街の中ほどにある呉服店。1921(大正10)年に東本町で創業し、33年に現在地に移った。「売りっぱなしはしない」をモットーに掲げ、代々にわたる固い商売が地元で多くの女性客に支持されてきた。 【あゆみ】 【メモ】 番組に対するご意見・ご感想をぜひお聞かせください。 |
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毎週日曜日はその週に放送したものを
まとめたダイジェスト版をお送りしています。
【収録内容】
「勝谷商店・心想」 (2月17日放送)
「和洋食器さかえ・星惣」 (2月18日放送)
「おもだか屋・志庵」 (2月19日放送)
「ナンワ・吾妻軒本店」 (2月20日放送)
「窯場マルキ食茶房蔵所・和の美あつみ」 (2月21日放送)
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74:窯場マルキ食茶房 「蔵所」 【中央通商店街】
・窯場模した店内で瀬戸味「陶磁器を焼く窯のある作業場をイメージした店内で、陶都・瀬戸の雰囲気を感じながら瀬戸の味を楽しんでほしい」。瀬戸市の複合施設「瀬戸蔵」の1階にある飲食店「窯場マルキ食茶房 蔵所」。愛知万博(愛・地球博)が開催された2005年2月にオープンした。“瀬戸の味”と称されるうなぎや自然薯などを取り入れたメニューをはじめ、味噌とんかつ、海老フライといった定食もの、丼と麺類のセットものなどメニューは豊富。料理は瀬戸焼の器で楽しめるのも魅力だ。 店の中央には大きな連房式の登り窯のレプリカを設置。中は半個室のテーブル席にもなっている。窯まわりには焼成の際に必要な窯道具や薪も配置。天井には棚板をいくつも渡し、窯に入る直前の器がずらりと並ぶ。店長の丸山道夫さんは、「やきもののまちに来たという実感をもってもらえれば」と、演出の意図を説明する。 丸山店長によると、来店者の7割が女性で、「『すしに天ぷら、おそばも』などと、あれもこれも少しずつ食べたいという女性向きのメニューを充実させています」。デザート系のメニューも豊富で、どんぶりに盛りつけるクリームぜんざいなども人気。どんぶりで出されるメニューを注文すると、レジで好きなどんぶりが持ち帰れるサービスがある。 【メモ】 |
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・着物を着る喜び 広めたい創業は1878(明治11)年、今年で136年になる老舗の呉服店「きものの店 あつみ」の栄町支店として、2012年9月にオープンした。「和の美 あつみ」の店内は、着物はもとより、和雑貨も豊富に取り揃え明るく楽しい雰囲気に包まれている。「着物を着る喜びを多くの人に広めたい」と、さまざまな新しいアイデアを実行に移している。 「普段着のように着物を楽しみたい」という人へのお薦めは、街着にぴったりの「お召し」。“お召しちりめん”の略称で絹織物の一種。徳川家斉が好んだことからお召しといわれるように。しわになりにくく洒落着に向くとされる。 同店は、全国の着物愛好者でつくる「NPO法人着物を着る習慣を作る協議会」の瀬戸支部となっている。着物を着て出掛けるイベントなどを計画。着物着装の人なら誰でも参加できるという。 【メモ】 |
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72:「カフェ・ドN.N.W.ナンワ」 【中央通商店街】
・昔ながらの味 弾む会話名鉄尾張瀬戸駅東の窯神橋のすぐ南。ピンク色、ペンション風の建物が「カフェ・ド・N.N.W.ナンワ」だ。手づくりの味にこだわった家庭的な雰囲気のカフェレストランで、店内は地元の人たちでいつもにぎわっている。 マスターは長谷川博康さん。蝶ネクタイ姿に髪をビシッと決め、店に立つ。長谷川さんによると、祖父が開いた「南和」という陶器店が始まり。先代が72席もある大型の喫茶店として業態を替えた。当時はすし屋、スタンドバーなどの店が並び、この辺りは市民から親しみを込めて“ナンワ通り”と呼ばれていたという。懐かしい当時の店舗の絵が、玄関に飾られている。同店は2004年、瀬戸市の「瀬戸川プロムナード線関連景観整備基本計画」に基づく道路の拡幅工事に伴い、店の規模をひと回り小さくしてリニューアルオープンしたが、ほかの店は姿を消した。 人気のメニューは、鉄板に乗ったイタリアンスパ、和風ハンバーグなど。焼きそばランチもあり、「昔ながらの味が楽しめる」と、常連客から親しまれている。飲み物では、ラテアートを施したカプチーノやキャラメルフレイバーカフェなどが人気となっている。コーヒーカップの小さな“カンバス”に、泡立てたミルクを注いで絵を描くラテアート。コーヒーインストラクターの資格を持ち、嫁いでからも店を手伝う娘の容子さんが担当する。 長谷川さんは「ナンワの味を楽しみながら会話がはずみ、お客さんの憩いの場となるような温かいお店であり続けたいですね」と話している。 【メモ】 |
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・工芸品のような美しさ名鉄尾張瀬戸駅から瀬戸川右岸沿いを東へ。神明橋を過ぎてすぐのところに「お遣い物ならここ」と、古くからの住民に頼りにされる老舗がある。1916(大正5)年創業の和菓子店「吾妻軒 本店」だ。 工芸品のような繊細で美しい和菓子で知られる。ロウバイ、福寿草など旬の題材を目にも美しく仕上げる上生菓子は、茶会での菓子としても人気が高く、茶道家、陶芸家らからの信頼も厚い。ショーケースには、常に10種類ほどの上生菓子と、こちらも季節感に富んだ干菓子が並ぶ。 のれんを守るのは、4代目店主の安藤礼一郎さん。妻の矢子(なおこ)さんが接客で支える。和菓子作りの名人と言われ、今も現役で店に立つ父・陽一郎さん(82)の教えをかたくなに守り、「添加物は一切使わず、素材の味を生かし、一つひとつ心を込めて手作りしています」と力を込める。 礼一郎さんは、伝統を守る一方、新しいデザインを取り入れた菓子も作る。古瀬戸小学校で毎年開かれる茶会用に、かわいらしいデザインの菓子を提供している。 同市のイベント「第13回陶のまち瀬戸のお雛(ひな)めぐり」(2014年2月1日〜3月9日)に合わせて、日替わりで「雛の生菓子」も作った。備中・岡山の白小豆を使った白あんに彩色した練り切りで、中におもち。「風味のよさと見た目の美しさに幸せを感じます」と来店客は話した。 瀬戸みやげ推奨品に登録されているのは「陶(すえ)の里」。白あんと栗を練り込んで茶わんをイメージした形に整え、まわりに煎った米粉がまぶしてある。やきもののまちならではの土産としてお薦めしている。 【メモ】 |
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70:「おもだか屋」 【中央通商店街】
・大正の商家を改築 季節彩る置物に猫雑貨瀬戸市薬師町の陶磁器メーカー中外陶園が運営する、日本最大規模の「招き猫ミュージアム」。このミュージアムに併設されたギャラリーショップが「おもだか屋」だ。 大正時代の商家を改築した風情のある建物で、店内では中外陶園のブランド「薬師窯」の干支や縁起物、ひな人形などの陶磁器をはじめ、招き猫や猫に関する雑貨、お香や手ぬぐいなど和の小物類などを展示販売する。お座敷のギャラリースペースもあり、全国の招き猫作家らの作品展なども開いている。 店内からは招き猫ミュージアムにも行けるようになっている。同ミュージアムは2005年、群馬県嬬恋村から同地に移転オープンした。2階がミュージアムで、1階がギャラリーショップになっている。同ミュージアムでは、全国の招き猫愛好家らでつくる日本招猫倶楽部世話役の坂東寛司さん、荒川千尋さん夫婦の個人コレクション数千点が展示されている。収蔵品は8000点を超え、日本最大の招き猫博物館として、全国に知られるまでになった。 【メモ】 |
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・そばに器 信条はこだわり瀬戸市中心部を流れる瀬戸川。市の複合施設・瀬戸蔵と川を挟んで向かい側、記念橋のたもとにそば店「手打ち蕎麦 志庵」がある。創業94年の老舗うどん店「朝竹」の4代目店主中條博則さんが3年半前、朝竹を全面改築、そば専門店に業態を替えてオープンした。 そばは、黒い鬼皮の残る玄そばを1〜2割入れ、石臼での粗挽き、細打ちにこだわる。粗挽きのこだわりは、透明感と食感、そばが持つ本来の味を引き立たせるため。このそばに、静岡・由比から取り寄せる桜えびのかき揚げを添えたものがメニューの中心になっている。 「自分がおいしいと思ったものだけを出しています。そうでなければ嫌なんです。器は地元の瀬戸焼です」と中條さんはきっぱり。 カウンターでオープンキッチンにしたい。そばを打つところを見てもらえる場所を作りたい。日本酒は厳選した純米酒だけ。「自分の店を持つからには」と、一つひとつ徹底的に追求した。 会社勤めと9年間の修業を経て店を継いだ。「人生は思い通りにいくことばかりではないけれど…」。店を支える妻の妙子さんに、「2人とも食べることが好きだし、価値観も似ていてやりやすいです。ありがたい」と恥ずかしそうにねぎらう。 「自分の今の力量に見合ったところまでは進んで来れたかな。でも、まだまだ成長しなければ」と、中條さんは控えめに語っている。 【メモ】 |
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68:「和洋食器さかえ」 【中央通商店街】
・白の食器 多彩かっぽう着がトレードマークの水野せつ子さん(84)と娘の加藤郷子さんが切り盛りする陶磁器販売店。白い洋食器の品揃えが豊富なことで知られる。 人気の白い食器は、パーティー用の大皿をはじめ、オーブンに入れたり、直に火にかけたりできるふた付きの厚手鍋(キャセロール)やティーポット、カップ&ソーサーなど多彩。なにより、どれも安価で驚かされる。このため女性客にことのほか人気が高く、リピーターも多いそう。 白磁器に絵付けを楽しむポーセリンアートやトールペイント用としての利用も増えているという。 このほか、作家ものの和食器や花器など種類も多い。「安いので日本製ですか」と尋ねられることも多く、「全部日本製“ MADE IN JAPAN ”と書いて壁に張ってあります」と加藤さん。 【メモ】 |
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・信頼積み重ね21年「住まいを通じて生涯のおつきあい」をモットーにする不動産店。 1933(昭和8)年創業の陶磁器販売店が前身で、92年に不動産業に転身した。代表の 浅野正巳さんは、大手住宅メーカーを経て、同社を立ち上げた。アパートやマンションの有効利用や駐車場経営など、不動産の管理営業を中心に社業にあたり、21年目になる。 マンション経営など 資産運用に関しては、高齢者をねらった詐欺まがいの不利益になるトラブルも多発。実際に大事な不動産をあわや失いそうになったという相談もあった。「特にお年寄りからの相談に対しては、息子さんや娘さんを交えてお話を聞き、有効活用の力添えをしていきたい」と浅野さん。 趣味は音楽。宅建協会のカラオケ同好会で活躍。学生時代からのビックバンドの仲間とバンドを16年前に再結成。アルト・サックスを担当しているという。様々なイベントなどに引っ張りだこの大忙し。中央通商店街のクリスマス会にも毎年参加している。 【メモ】 |
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66:「勝谷商店」 【中央通商店街】
・畳のある生活を提案勝谷(かつや)商店は1917(大正6)年創業の老舗の畳屋。現在はカーテンやじゅうたんを始めとする室内インテリア全般と、内装リフォームなども手掛ける。 最近は、住宅事情や生活様式の変化から、畳の需要が減っている。掃除しやすいフローリングの人気に押され、畳を必要とする和室が消えつつある。しかし、畳は日本人の生活に欠かせない伝統工芸。夏涼しく冬温かく何よりイグサの香りがくつろぎの空間を生み出す。4代目店主の勝谷哲次さんの代になり、同市掛下町に畳工場をオープン。1級畳製作技能士2人が従事し、「畳のある生活」を提案している。 勝谷さんによると、畳にも様々な種類がある。関西で多い京間(955×191センチ)、静岡以東に多い江戸間(880×176センチ)、愛知に中京間(910×182センチ)などがあり、東に向かうほど小さくなる。他に、高度成長期の住宅需要を支えた公団住宅で採用された団地間(850×170センチ)もある。 縁(へり)にも種類があり、歴史的背景は、縁によって座る人の地位や身分を規制するために進歩発展してきたとされる。武家や商家が家紋を入れた縁は、先祖を敬い縁を踏まないように大事にするなど、意味があり、「畳の細部にまで注意して見ているといろいろ面白いことが分りますよ」と勝谷さん。 同店では、新しいタイプの畳が人気。正方形のデザインものや、縁がなく、和紙を畳織りして張るタイプの畳表など。丈夫で熱の伝わりのよい床芯材を用いた床暖房用畳も好評という。 勝谷さんは、「公共住宅の仕事も多く手掛けている。畳の張り替えやメンテナンスも含み、室内装飾全般のリフォームなど、気軽に相談してほしい」と話している。 ◇カーペットマットをプレゼント 勝谷商店では、「突撃! 瀬戸のげんき商店」での放送(2014年2月17日午後12時40分〜)を記念して、「ラジオサンキュー聴いたよ!」と来店した先着20人に「カーペットマット」をプレゼントします。早い者勝ちですよ! 【メモ】 |
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・瀬戸焼でもつ鍋、陶板で焼き肉名鉄尾張瀬戸駅から瀬戸川沿いを東へ。老舗和菓子店東の路地をのぞくと年季の入った古民家風の建物に赤ちょうちんがぶらさがっているのが見えた。そこが「居酒屋 心想」だ。のれんをくぐって中に入ると、元気な笑顔の男性店長・杉本友夏(ゆうか)さんが迎えてくれた。 ここの名物は「心想もつ鍋」。脂の乗ったホルモンにニラがたっぷり。スープはあっさりながらも旨みがあり、タカノツメがピリリと効いている。特に冬場は冷えた体が芯から温まる。陶板で楽しめる焼き肉もジューシーで人気のメニューとなっている。もつ鍋や焼き肉が付いたコース料理(2500円〜)ほか、揚げ物やチーズなどを使った創作料理、刺身、サラダもメニューは豊富だ。 料理は瀬戸焼の器で提供。杉本店長によると、常連客でもある近くの陶磁器販売店主に相談し、料理のイメージに合わせた器をこだわって選んでいるという。「陶器のカップで飲むビールはきめ細かい泡立ちがクリーミーで最後まで美味しくいただけます」と誇らしげだ。 1階はBARのような空間で「お1人様にもおすすめ」のカウンター席とカップル席があり、ビールや日本酒、焼酎のほか、居酒屋では稀な本格的カクテルも味わえる。2階は座敷ソファー席で、靴を脱いでゆったりくつろげる。40席ほどあり、個室もある。 店名の由来は、「人と人をつなぐのは心。心をつなぐものは想い。その思いを大切にしようと、社長と一緒に語り合いながら名付けました」と杉本店長。店名に込められた思いを胸に、「日々お客様と向き合っていきたい」と杉本さんは店に立っている。 【メモ】 |
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【収録内容】
「喜楽 梅むら」 (2月10日放送)
「イトーKT」 (2月11日放送)
「加藤兆之助商店」 (2月12日放送)
「林薬局」 (2月13日放送)
「マルコウ商店」 (2月14日放送)
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・蔵元訪ね、ほれ込んだ酒瀬戸街道「新開地」交差点南西角にある酒屋「マルコウ商店」。一歩足を踏み入れると、所狭しと見慣れないお酒が並ぶ光景に圧倒される。4代目店主の加藤大典(だいすけ)さん(40)は「自分の目と舌で確かめたものばかり。つまみや調味料なども品質を重視して仕入れている」と自信を覗かせる。 棚には、加藤さんが全国津々浦々の蔵元を訪ね歩き、ほれ込んで取り寄せた日本酒や焼酎のほか、販売時期や本数が限られている生原酒などが並ぶ。一角には、自らJSA認定ソムリエの資格を取得し、品種や産地にこだわったワインやシャンパンも貯蔵している。 「自分が感動したお酒だから、自信を持ってお客さんに薦められる」と加藤さん。特にお薦めは、華やかな吟醸香がありすっきりとした味わいを楽しめる愛知県産の「ほしいずみ」。若き名杜氏がほとんどの工程を手造りで仕込んだ豊田の地酒「菊石」、甘酸っぱい滑らかな口当たりとビン内発酵による炭酸の味わいが不思議な奥三河・関谷醸造の明眸「志野」などもお薦めという。 マルコウ商店は、加藤さんの曽祖父・幸松(こうまつ)さんが大正時代に現在地に創業したのが始まり。会社組織になったのは1930年で、当時は野菜、味噌、醤油、アイスキャンディー、焚き木など、様々なものを売るよろず屋的な店だった。酒類販売免許を受けて酒屋となった。 販売者と顧客との懸け橋にしようと、58年には「とん焼き マルコウ」(午後4〜9時。土日祝日休み)を祖父の一男さん(故人)、父親の毅さん(74)が、店からやや西側の街道沿いに開いた。 店の自慢は、氷冷式サーバーでゆっくり時間をかけて冷やしてグラスに注ぐ生ビール。国内に数台しか現存しない最古のサーバーで、きめ細かいクリーミーな泡立ちで苦みを感じさせず、何杯でも飲めてしまうビールが楽しめるという。サーバーの中にらせん状に管を這わせ、そこに氷が張ってある。「毎日の掃除の手間と氷のロスが大きいが、昔ながらのとん焼きとともにおいしいビールを味わってほしい」と加藤さんは力を込める。 加藤さんは高校を卒業後、兵庫の酒類問屋で3年ほど修業し、店に入った。店に立ち痛感するのはお酒の奥深さ。「自分がおいしいと思っても、お客さんの好みに合うとは限らない。香りや風味、燗がいいとか冷やが合うとか、特徴を把握したうえで、個々に合ったお酒がお薦めできるよう、勉強の毎日です」。 客に対しては、「あまり深く考えず、例えば『この料理にはどんなお酒が合うだろうか』などと、気軽に尋ねてもらえれば。ワインも特別な日に開けるのではなく、カジュアルに飲んでほしい、飲食がもっと楽しくなるはずです」とアドバイスする。また、「お酒のうんちくだけでなく、地域に残る蔵元やそこで働く人たちの物語も伝えていけたら」と加藤さんは語る。 【あゆみ】 【メモ】 番組に対するご意見・ご感想をぜひお聞かせください。 |
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・漢方で笑顔と健康を1952年創業の林薬局は、本格漢方の相談ができる調剤薬局として知られる。カウンセリングを通して顧客に合った漢方薬を提案し、心と体の健康づくりを支援する。3代目店主で薬剤師の近澤武司さん(33)は、「体の調子に不安を抱える人が、ここに来ればなんとかしてくれる、笑顔で帰っていける、そんな店づくりを目指したい」と力を込める。 近澤さんは薬剤師のほか、中国政府認定の漢方の専門家「国際中医専門員」の資格を持つ。薬科大学を卒業後、調剤薬局で5年間勤務。「勤めるなかで西洋医学ではどうしようもない症状もあり、中医学(漢方)からのアプローチも必要では」と、中医専門員の資格取得を目指したという。 受験資格を得るため、東京の私塾で1年間、住み込みで中医薬(中国伝統医学で使われる薬の総称)の基礎を学んだ。その後、中国の北京中医薬大学で現場の医療を研修。 帰国後は日本で有数の漢方薬局(沼津市)で3年間勉強し、認定試験に合格。その後店に入った。 慢性の痛みなど、症状を単純に緩和させる対症療法ではなく、「根本的な原因に目を向け、体質改善とともに、そうならないための予防をしていこうというのが漢方の基本的考えです」と近澤さん。 丁寧なカウンセリングが近澤さんの基本姿勢だ。まず、問診票に一番辛い症状や悩み、気になることなどを記入してもらう。これをもとに話を聞き、食事や睡眠、便通など生活状況も細かく確認のうえ、漢方薬を提案する流れ。同じ症状でも冷え性だったり、暑がりだったり、相談者の体質によって漢方薬は違い、症状や体質の変化に応じても薬は変わってくる。それだけに、経験と専門的知識が重要だ。 近澤さんは、全国の薬局仲間で組織する美容痩身研究会にも所属。健康的でリバウンドをしないダイエット法にも力を入れている。体脂肪量や筋肉量、基礎代謝など計測できる体成分分析装置など最新機器も備える。「漢方とを融合させた方法で、私も1ヵ月で4キロ減。リバウンドもしていません」と効果を実証し、「気軽に相談を」と呼び掛ける。 店を開いたのは近澤さんの祖父・林美智治さん(故人)。美智治さんは創業時から漢方に力を入れており、自らも漢方や健康食品などを試し、効果のあるものを選んで店の基盤を築いてきた。祖母の喜久代さん(82)は化粧品部門を担当、今も現役で店に立つ。 近澤さんの母親・しづ恵さん(58)も薬剤師だ。「主人は製薬会社に勤める転勤族で、各勤務地で子育ての傍ら病院や薬局などに勤めてきました」。名古屋に異動した16年前、実家である同薬局に入り、2代目として店の経営を支えている。 現在は近澤さんを中心に、親子3代で店を盛り立てる。近澤さんは「お客さんの笑顔と健康のために日々努力を続け店のファンになってもらいたい」。そのために、自らも笑顔を絶やさないつもりだ。 【あゆみ】 【メモ】 番組に対するご意見・ご感想をぜひお聞かせください。 |
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