林薬局

64:「林薬局」 【瀬戸新開地商店街】

・漢方で笑顔と健康を

1952年創業の林薬局は、本格漢方の相談ができる調剤薬局として知られる。カウンセリングを通して顧客に合った漢方薬を提案し、心と体の健康づくりを支援する。3代目店主で薬剤師の近澤武司さん(33)は、「体の調子に不安を抱える人が、ここに来ればなんとかしてくれる、笑顔で帰っていける、そんな店づくりを目指したい」と力を込める。

近澤さんは薬剤師のほか、中国政府認定の漢方の専門家「国際中医専門員」の資格を持つ。薬科大学を卒業後、調剤薬局で5年間勤務。「勤めるなかで西洋医学ではどうしようもない症状もあり、中医学(漢方)からのアプローチも必要では」と、中医専門員の資格取得を目指したという。

受験資格を得るため、東京の私塾で1年間、住み込みで中医薬(中国伝統医学で使われる薬の総称)の基礎を学んだ。その後、中国の北京中医薬大学で現場の医療を研修。 帰国後は日本で有数の漢方薬局(沼津市)で3年間勉強し、認定試験に合格。その後店に入った。

慢性の痛みなど、症状を単純に緩和させる対症療法ではなく、「根本的な原因に目を向け、体質改善とともに、そうならないための予防をしていこうというのが漢方の基本的考えです」と近澤さん。

丁寧なカウンセリングが近澤さんの基本姿勢だ。まず、問診票に一番辛い症状や悩み、気になることなどを記入してもらう。これをもとに話を聞き、食事や睡眠、便通など生活状況も細かく確認のうえ、漢方薬を提案する流れ。同じ症状でも冷え性だったり、暑がりだったり、相談者の体質によって漢方薬は違い、症状や体質の変化に応じても薬は変わってくる。それだけに、経験と専門的知識が重要だ。

近澤さんは、全国の薬局仲間で組織する美容痩身研究会にも所属。健康的でリバウンドをしないダイエット法にも力を入れている。体脂肪量や筋肉量、基礎代謝など計測できる体成分分析装置など最新機器も備える。「漢方とを融合させた方法で、私も1ヵ月で4キロ減。リバウンドもしていません」と効果を実証し、「気軽に相談を」と呼び掛ける。

店を開いたのは近澤さんの祖父・林美智治さん(故人)。美智治さんは創業時から漢方に力を入れており、自らも漢方や健康食品などを試し、効果のあるものを選んで店の基盤を築いてきた。祖母の喜久代さん(82)は化粧品部門を担当、今も現役で店に立つ。

近澤さんの母親・しづ恵さん(58)も薬剤師だ。「主人は製薬会社に勤める転勤族で、各勤務地で子育ての傍ら病院や薬局などに勤めてきました」。名古屋に異動した16年前、実家である同薬局に入り、2代目として店の経営を支えている。

現在は近澤さんを中心に、親子3代で店を盛り立てる。近澤さんは「お客さんの笑顔と健康のために日々努力を続け店のファンになってもらいたい」。そのために、自らも笑顔を絶やさないつもりだ。

【あゆみ】
1952(昭和27)年、現在地に創業。近澤武司さんは2014年2月現在、ラジオサンキューの番組コーナー「漢方のススメ」(毎月第4水曜日午前11時20分〜40分)に出演中。漢方薬について分かりやすく紹介している。

【メモ】
瀬戸市陶原町4の31
瀬戸街道「新開地」交差点西へすぐ
TEL:0561・82・2954
営業時間:月〜金曜・午前9時〜午後7時半 土曜・午前9時〜午後7時(日祝日休み)

番組に対するご意見・ご感想をぜひお聞かせください。
メール info@845.fm
FAX 0561-97-0845

3代目の近澤武司さん、2代目しづ恵さん、初代の林喜久代さん、化粧品担当で武司の従妹森川裕子さん 【写真をクリックで拡大】

3代目の近澤武司さん、2代目しづ恵さん、初代の林喜久代さん、化粧品担当で武司の従妹森川裕子さん 【写真をクリックで拡大】

漢方相談する近澤さん 【写真をクリックで拡大】

漢方相談する近澤さん 【写真をクリックで拡大】

創業60余年の林薬局 【写真をクリックで拡大】

創業60余年の林薬局 【写真をクリックで拡大】

当日の放送はこちらから↓

This entry was posted in 64:林薬局, 瀬戸新開地商店街. Bookmark the permalink.

2 Responses to 林薬局

  1. Pingback: 瀬戸新開地商店街 | 突撃!瀬戸のげんき商店

  2. Pingback: 全記事一覧 | 突撃!瀬戸のげんき商店

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です