97:「青山ガラス祥文堂」 【銀座通り商店街】
・作品引き立てる額縁、オーダーで古い建物が目立つ瀬戸でもめずらしい木造3階建ての店舗。鏡やガラスの店装工事やオリジナルの額縁の作製・販売を手掛ける。現在は2代目店主の加藤弘治さん(58)、都さん(56)夫婦が切り盛りしている。 戦後、教師をしていた父、祥文さんが青山ガラス(同市美濃池町)の長女との結婚を機に、同社に転身。その後、同社の鏡部門として1970年に独立、末広町からこの場所に移って看板を掲げた。店の建物は、もともとは料理屋として使われていた。37(昭和12)年に建てられたという。 加藤さんは大学卒業後、会社務めを経て29歳で家業を継いだ。「入店して1年ほどで父が亡くなり、何も分らないまま店を継いだ。店を回すしかなく、現場で仕事を覚えてきた」と振り返る。 得意としているのは、オーダーメードの額縁やガラスケース。商売柄、鏡やガラスをカットしたり、接着したりする技術を持っている。「額縁もガラスも加工できるのが当社の特徴。収める作品の形やサイズに合わせてぴったりの大きさで作りますよ」と加藤さん。立体的な作品を収める場合には、「鏡を組み込んで作品の裏側まで見せる工夫もできます」と語る。 注文は、絵やビーズ、写真をはじめ、やきものやドライフラワーなど手芸・工芸を趣味や仕事にする個人、団体などからあるという。叙勲額のオーダーなども少なくない。額縁をオーダーで作る場合、「料金は使用するフレームの材質などにより変わってくるが、1号当たり1000円程度が目安」という。 一方、鏡やガラスなどはマンションや商業店舗など建設工事関係で受注。市外へ出る仕事が多いそうだ。 地元で受注が多い額縁やケースに関して加藤さんは、「完成品を見たお客さんに“うわーっ”と喜んでもらえるよう、作品の引き立て役に徹して提案していきたい」と力を込めた。 【あゆみ】 【メモ】 番組に対するご意見・ご感想をぜひお聞かせください。 |
|
当日の放送はこちらから↓
Podcast: Play in new window | Download
Pingback: 全記事一覧 | 突撃!瀬戸のげんき商店
Pingback: 銀座通り商店街 | 突撃!瀬戸のげんき商店