42:「わくわく交差店ひし野」 【菱野団地商店街振興組合】
・商店街の憩いの場 お茶にランチも空き店舗を活用した商店街活性化、地域コミュニティー再生へ向けた憩いの場「わくわく交差店ひし野」。団地に暮らす人がふらりと立ち寄れて、茶菓子を囲んで話に花を咲かす。独り暮らしやお年寄り世帯を支援する予約制ランチや総菜、コーヒーなどを提供するほか、趣味の作品展示や会社などのPRができる有料の展示ブースも備えている。 2006年4月、市の補助制度(3年間)を利用して、菱野団地商店街がオープンさせた。補助が終了した09年からは自主運営となり、地元のボランティアが現場スタッフとして動き、にぎわいづくりに知恵を絞っている。 09年から店長を務める村上由紀子さん(61)=同市菱野台=は、立ち上がり時からのボランティアの1人で、貸しブースの借り手でもあった。アパレル関係出身の村上さんは、ブースでは、「お年寄りをすこしでもおしゃれにしてあげたい」と、衣料品や手作りマット、携帯入れなどの手芸品を置いていた。補助が終わる時点で管理を頼まれ、「できる範囲でなら」と引き受けた。 村上さんが店長になってから台所が備わり、お茶が軽食になり、ランチになった。お年寄りの食生活がインスタント食品や店屋物に偏り、栄養バランスを欠いている人が多かったことから、「健康に配慮した食事も必要と、家庭料理だがランチを出すようになった」と、その経緯を説明する。 ランチは500円で、コーヒー付き650円。おかずは多目に作り、総菜パック(100円)にして店頭にも置いている。コーヒーは250円で、村上さんお手製のケーキも付く。また、出身地長崎県の醤油や味噌などといった物産品を取り寄せて販売し、店内に彩りを添えている。 村上さんをサポートするボランティアアドバイザーの山田正道さん(64)=名古屋市守山区=は、店に入りやすいよう、工夫を凝らす。かつて大きなテーブル1席だったものを少人数掛けの小テーブルに替えて数を増やした。「(山田さん)グループに入るのが苦手な人もいる」ためだ。また、いつ来ても新鮮さを感じてもらえる店の“ 変化 ”も大切だと、展示ブースの位置を入れ替えたりもしている。 村上さんによると、昨年あたりからここでの収益だけでどうにか運営できるところまできたという。当初の目的の「人の出入り」については実現できつつあるが、新たな課題も浮上。「ここに来られるのは元気な人たちばかりで、家から出られない人たちをどうしていくのか。何らかの手を考えなければ」と山田さん。 新規の来店者は2割ほどで、「3割ほどにもっていけると理想かな。それと若い人にも寄ってもらえる工夫もしていきたい」と山田さんら。訪れていた女性は「買い物ついでにちょっと立ち寄れおしゃべりできる場所がほしかった。独り身にはありがたい」と話していた。 【あゆみ】 【メモ】 番組に対するご意見・ご感想をぜひお聞かせください。 |
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