39:輸入洋品・雑貨「The First」 【末広町商店街】
・ミセスのおしゃれを応援アーケード街のちょうど中ほどに位置する「ファースト」。1985(昭和60)年の創業以来、一貫してミセス向け婦人服を取り扱ってきた。ともにアパレル業界出身の岩本満さん(62)、恵子さん(60)夫婦が、1人ひとりに合った提案で“きれい”を引き出してくれる。 コンセプトは、「おしゃれと暮らしがより楽しくなるお気に入りのお店」。商店街では扱っていなかったインポート(輸入)物を中心に、着心地や素材感を重視してブランド名にとらわれない洋服を取り揃えてきた。 時間をかけて試着、納得して気に入ったものを購入できるのも同店の魅力。「1時間ほどかけて試着する人も多数。似合わない服、サイズの合わない服は決してお勧めしません」と恵子さん。「フォーマルの時、どんな服を着たらいい」「こんなときはどうすれば」など、どんな相談にも乗ってくれる。 人によってこだわりが違うため、メーカーの展示会などには何度も足を運び、じっくり時間をかけて仕入れをしているという。女性は誰しも若々しく見られたいもの。「『(同店で)購入した服を着ていたら、友人や家族に褒められた』と、笑顔で話していただける時がとても嬉しいですね」と恵子さん。 独立した店を持つことが2人の共通の夢だった。目標に向かって二人三脚でやりたいことをやってきた。「困った時に来ていただければ。ボタンの位置や、袖の1センチの違和感など、ちょっとしたことでも構いませんよ。地域の人に満足してもらえるおしゃれを提案し続けていきたい」と、2人は口を揃えている。 【あゆみ】 【メモ】 |
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40:「春広堂書店」 【末広町商店街】
・やきもの本 充実の品ぞろえ商店街の中ほどの南側にある老舗書店「春広堂」。1932年に創業した。“やきもの本”にかけては日本一の品ぞろえを誇り、一角に専用コーナーを常設するなど、“陶都瀬戸”らしい町の本屋さんだ。 専用コーナーには、入門書や事典をはじめ、季刊誌やムック、写真や図版の豊富な書籍、釉薬、窯造り、技法などについての解説書、研究書などが幅広く並ぶ。3代目店主の大橋徹太郎(こうたろう)さん(46)は、「やきもののまちですから、瀬戸物や瀬戸の陶芸家に関する本は特に取りそろえていますよ」と力を込める。 来店者にはやきものについて学ぶ若者も多く、若い人を応援しようと、訓練校や窯業高校専攻科などの学生は学生証を提示すれば消費税分をサービスする特典をつけているそうだ。 徹太郎さんの父で先代の杉甫(よしまさ)さん(72歳)によると、古本屋として創業したのが始まりで、現在地から数軒東の北側に店があった。戦後すぐに現在の場所に移り、時代の流れとともに一般総合書店へと変遷してきたという。 「まちの小さな書店だったことから、創業時から外商にも力を入れていた」と杉甫さん。官公庁や学校関係に顧客が多く、現在も続く。徹太郎さんの代になり、喫茶店や美容院などにも広がり、外商エリアも日進・長久手・尾張旭市などへ拡大している。 2000年以降、消費者の本離れやほしい本が最速で当日中に手に入るネット書店、電子書籍の登場など書店を取り巻く環境は厳しい。総合通販大手のアマゾンの利便性は脅威。しかし、「(同店の)やきものの本のように、実際に書店に足を運んでくれた人には思わぬ本との出合いがある」と徹太郎さん。 書店を「出合いの場」とするため、書籍在庫、専門書などを充実させるとともに、外商においては、雑誌の最新刊は“生もの”と考え、喫茶店などへは午前中の配達を徹底するなど少しでも早く届ける努力も惜しまない。 徹太郎さんは2000年4月に誕生したサッカークラブ「瀬戸FC」の代表も務める。キッズから社会人までサッカーが大好きな選手やスタッフら200人以上が所属する大所帯をまとめている。トップチームは県1部リーグに所属しJ3を目指している。 「仕事も趣味も一生懸命ですよ。クラブの子どもたちにはサッカーも頑張ってほしいし、創造力を育てることにもつながる本もたくさん読んでほしいですね。私は苦手なんですが」と、徹太郎さんは晴れやかな笑顔で前を向いている。 【あゆみ】 【メモ】 |
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