・スパイス多彩 本場のカレー
ネパール出身のセダイペレム・バハウラさん(34)の店「エンジラ」。
本場のネパールカレーとナンが評判のレストランだ。
入り口では神聖な動物とされるゾウの置物が出迎え、店内に一歩入ると飾られた色鮮やかな仏画やヒマラヤ山脈の写真に目を奪われる。
農家に生まれたバハウラさんは、ネパールで20歳から料理人として働いた。
家計を助けるため、2008年に来日。
大阪府高槻市のネパール人の経営する料理店を経て、2012年に瀬戸で念願の店を開いた。
店名の「エンジラ」は母国に残した6歳の愛娘の名前だ。
「会いたいが、まだまだ日本で頑張らなければ」と、いつか家族で一緒に過ごせる日を夢見ながら料理に探求の日々を送る。
看板は20種類以上の香辛料を使い分けて作るネパールカレー。
インドカレーよりもマイルドで、本場では素材に豆を使うことが多いのが特徴という。
「香辛料は漢方薬として知られるものばかりで体にもいい。それでも、日本のカレーに比べればかなりスパイシーですよ」とバハウラさん。
店で出すカレーは甘口のほか、普通〜超激辛まで5段階で選べる。
人気は「ほうれん草チキンカレー」。
さらっとした口当たりだが具材とスパイスとの調和が味わい深く、体の芯から温まってくる。
ネパールではポピュラーという、ひき肉と豆の「キーマカレー」もよく出る。
カレーに合わせるのは小麦粉で作るナン。
チーズを練り込みハチミツを塗った「チーズナン」がお勧めで、ほかにニンニク入りやシンプルなプレーンなど9種類がある。
カレーとの好みの組み合わせを見つけるのも楽しい。
ランチタイム(午前11時〜午後3時)には、5種類のカレーから選べるセットメニュー(800円〜1190円)がお勧め。
「若い人を応援したい」と、料金だけを下げた「学生セット」(690円)ほか、対象が10歳以下の「キッズセット」(550円)などもある。
セットメニューで選べるナンとライスはお替り自由。
ディナーには20種類のカレーを用意している。
鶏肉を香辛料などに付け込んで焼くタンドリーチキンやチキンティッカなどといった一品料理もある。
バハウラさんは、「ネパール人は、初めて会う人も会ったその瞬間から友だちになれてもてなすことができます。
世界で一番自慢できるところ」と、誇らしげに話した。
【あゆみ】
2008年に来日。
瀬戸市では11年に愛知環状鉄道「瀬戸口駅」近くに店を構えた。
翌年3月に現在の場所に移りリニューアルオープンした。
店では独立を目指す若いネパール人スタッフ2人が腕を磨いている。
バハウラさんは日本で妻と長男(8ヵ月)の3人で暮らしている。
【メモ】
瀬戸市幡野町345-5
県道209号「幡野町」交差点南へ100メートル
電話0561-21-3801
営業時間:午前11時〜午後3時 午後5時〜10時(1月1・2日を除き無休)
番組に対するご意見・ご感想をぜひお聞かせください。メール info@845.fmFAX 0561-97-0845 |
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