233:「スィートスマイル」 【菱野団地商店街】
・商店街の人々とのふれ合いの中で菱野団地商店街の中に2008(平成20)年に開所した「NPO法人スィートスマイル」は、知的障がい・発達障がいを持つ子どもに対して、遊びを通じて苦手を克服するためのサポートを行う施設である。 近年ではクラスに1~2人という割合でいると言われる発達障がい児。「その子たちが日常生活の中で抱えている、コミュニケーションがうまく取れないがゆえの苦労をサポートすることによって、症状の緩和を図りたい」と語るのは所長の伊藤功さん。自身も自閉症の息子を持ち、その知識と経験が多くの人の助けになれば、との願いからスィートスマイルを開所させるに至ったという。 スィートスマイルでは、子どもに対して職員が1人づつ付き、遊びの中でコミュニケーションを円滑に取れるように指導していくというスタイルを採っている。一見、学童保育と同じようにも見えるが、通所する子どもに対して「何が得意で、何が苦手で、どんなことが出来て、何につまずくか?」ということを徹底的にチェックし、それぞれのつまずきに対して遊びの中でサポートを行う。そうした中で「自分で出来た」という体験を増やし、さらに「もう少しがんばってみよう」という前向きな意欲へつなげていくというのが基本的なプログラムとなっている。現在、スィートスマイルに通所している子どもたちは小学1年生から高校2年生までの42名。サービス提供エリアは瀬戸市、長久手市、尾張旭市となっている。 こういった施設を商店街の中に開所させるというのは珍しいケースのように思い、尋ねてみると「道路に面した建物だと子どもがいきなり飛び出してしまう危険性があるが、商店街の中だと道路に辿り着くまでに大人が追いつけるという安全面のメリットが大きい」と伊藤さん。また、商店街に加盟していることで、子どもたちが地域の人々と顔見知りになり、気軽に声をかけてもらえるメリットと、逆に商店街に対しては、子どもたちの明るい歓声が響くことで商店街の活気に寄与しているのではと笑う。 現在、スィートスマイルは「放課後等デイサービス」というカテゴリーに属しており、18歳までの子どもしか見られないので、これをもう少し上の年齢まで見られるような施設をいつか増やしたいと伊藤さんはこれからの展望を考えている。 【メモ】 番組に対するご意見・ご感想をぜひお聞かせください。 |
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