219:「マルモト茶舗」 【末広町商店街】
・馴染客の好みはすべて把握「元々は瀬戸記念橋付近で大正館という旅館を営んでおりました」と懐かしそうに当時を振り返るのはマルモト茶舗の店主加藤以津子さん。 大正館は薬売りの行商人が長期滞在する宿として繁盛したが、時代の移り変わりにより閉館。新たにお茶の行商を始めた以津子さん。ご主人がかつて予科練で下宿していた静岡のお茶問屋の応援を受けて、昭和47年には再び記念橋付近に念願であった店を構えた。前述のお茶問屋からもらって使っていた袋には店名が書かれていたことから、以津子さんが構えた店もそのままマルモト茶舗になったという、一風変わった暖簾分けのような店名由来のエピソードも楽しい。その後、平成16年の記念橋近辺の改修により、末広商店街へと移転した。 マルモト茶舗の売りといえば、お客一人ひとりの好みに合わせたブレンドを施してくれる茶の量り売り。50gという少量から売ってくれるのも嬉しい。店には様々な種類の茶が入れられた茶箱がズラリと並び、専門店ならではといった光景が見られる。工場や会社、買いに来られない方々へ配達を担当する次女の千香子さんは「母が長年馴染客の好みに合わせてやってきたことなので、私には勤まらないんです」と笑う。 長生きして、できる限り長く店を続けていきたいと今後の抱負を語る以津子さん。商店街にしっかり根を下ろしたマルモト茶舗は、地域の人々に無くてはならない存在となっている。 【メモ】 番組に対するご意見・ご感想をぜひお聞かせください。 |
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