大石牛乳店

215:「大石牛乳店」 【品野商店街】

・地域に配達56年

瀬戸では少なくなった牛乳販売店。2代目店主の大石正勝さんは、地域を回って56年になる。「配達先は少なくなったが、届け先の出勤前に間に合わせなければ」と、今も牛乳屋としての信念は変わらない。

大石さんの朝は早い。午前4時半には動き出す。配達地域は地元の品野地区全域で、現在は月、水、金の3日間が配達日になっている。上半田川、定光寺町は夕方に届けている。「バイクで配達していた時代、雪の日はよく転びました。瓶の牛乳だから割れると大変でね」と振り返る。今は車でその心配はなくなった。

「お客さんとは友だちのような関係」と大石さん。若いころには消防団員として活躍。地元の青年会活動にも積極的に参加して、「そんなつながりから商売が成り立ってきた」と話す。

当初は瀬戸牛乳を扱っていた。同市では学校給食で馴染み深い牛乳だ。温めると表面にタンパク質の膜がしっかりとでき、「コクがありおいしいという人が多かった」と大石さん。「瓶には最初、不二家のペコちゃんの顔がデザインされていた。その後にオリジナルの男の子の笑顔のイラストに変わった」と懐かしむ。

瀬戸牛乳は2002年、農畜産業振興機構の乳業施設再編合理化対策事業で廃業、名古屋牛乳に切り替わり、現在はさらに替わり関西地区の毎日牛乳(日本酪農協同)を扱っているという。

宅配という仕事柄、30年ほど前からは荷物の宅配便業務の委託を受けている。地元運送業者や日本郵便のゆうパックを扱い、現在は牛乳よりも主力になっている。大石さんは「いずれも地域の人たちとつながる商売。体が続く限り頑張りたい」と話している。

【メモ】
瀬戸市品野町4の239
国道248号線「品野町6丁目」交差点を西へ約60メートル
TEL:0561-41-0448
営業時間:午前4時半~午後9時(日曜休み)
地図はこちらから

番組に対するご意見・ご感想をぜひお聞かせください。
メール info@845.fm
FAX 0561-97-0845

牛乳やヨーグルトを配達して56年の大石正勝さん 【写真をクリックで拡大】

牛乳やヨーグルトを配達して56年の大石正勝さん 【写真をクリックで拡大】

瀬戸牛乳の文字が残る大石牛乳店の外観 【写真をクリックで拡大】

瀬戸牛乳の文字が残る大石牛乳店の外観 【写真をクリックで拡大】

 

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