生活便利店 マル美

100:「生活便利店マル美」 【效範西部商店街】

・「うまいもん」全国から厳選

瀬戸街道を尾張旭方面から東へ。瀬戸市に入って間もなく左手にあるのが「生活便利店 マル美」。店内には、酒や米、調味料類に加えて全国から仕入れた“うまいもん”が並ぶ。クリーニングや宝くじの取り扱いも行っている。「酒屋から始まって、生活に便利かな、というものを扱い始めてよろづや的な店になった」と、2代目店主の刑部祐介さん(50)は語る。

力を入れている“うまいもん”は、「スーパーにはない厳選の逸品」と刑部さん。食品を中心に月替わりでお薦めの商品を販売している。例えば今年の2、3月を見ると、伊勢湾や三河湾産の天日干し小女子に、鹿児島県の老舗かまぼこ店の手造りつけあげ、蔵王牛のすき焼き用切り落としなど。震災復興支援の宮城県の牛タン入りつくねや、「日光ラスク」「札幌ブリュレ」といったデザートまで幅広く取り扱っている。

商品は、愛知・岐阜県の酒屋仲間14店でつくるグループで、共同仕入れにより調達している。刑部さんによると、食品問屋の展示会や産地に仲間で出掛け、試食や試飲をして「本当にうまいものだけを集めている」と力を込める。毎月「うまいもん便り」というチラシも発行。15〜20品目を載せ、顧客に提案営業して広めている。「通販やネット販売とは異なり、売り手の顔が見えることが強み。酒屋の御用聞きで培ってきた信頼の商売です」と語る。

創業は1961(昭和36)年。「マル美酒店」として刑部さんの父、正美さん(79)が現在地で開いた。母、三枝子さん(74)と2人3脚で得意先を広げてきた。

刑部さんは大学卒業後、ミツカンに入社。4年半勤め、1990年に家業を継いだ。入店したころはバブルの絶頂期。酒屋として順調に業績を伸ばしたが、数年の後にバブルが崩壊し社会の状況は一変。さらにディスカウント店やコンビニ店の進出で、競争が激化した。「お酒1本では難しい時代になる」と、時代に合った変化を模索することになっていった。

共同仕入れのグループへの参加も変化の1つ。1998年にメンバーに加わった。情報の共有化をはじめ、共同仕入れによるさまざまなスケールメリットが得られるという。同時期にクリーニングの取り次ぎも開始。屋号も改名して9年前からは宝くじも扱うようになった。

今後は高齢化率の高まりとともに買い物に出掛けることが大変なお年寄り世帯も増えていく。グループのネットワークを生かして顧客からの要望にも応えつつ、「地域の人たちに必要とされる店をつくる」。刑部さんは、そんな努力を惜しまないつもりだ。

【あゆみ】
酒屋として、1961年に現在地で創業。1998年ごろより5年間ほどコンビニ店に業態転換後、生活便利店として酒、調味料類以外の食品類の拡大ほか、クリーニング事業などを展開。

【メモ】
瀬戸市川北町1の15
瀬戸街道「東三郷」交差点を東へ50メートル
TEL:0561-82-6262
営業時間:午前8時〜午後7時(日・祝日休み)

番組に対するご意見・ご感想をぜひお聞かせください。
メール info@845.fm
FAX 0561-97-0845

「お客さんの要望に応えながら生活に便利な店づくりを目指す」と、2代目店主の刑部祐介さん、妻の由美子さん、母の三枝子さん(右から) 【写真をクリックで拡大】

「お客さんの要望に応えながら生活に便利な店づくりを目指す」と、2代目店主の刑部祐介さん、妻の由美子さん、母の三枝子さん(右から) 【写真をクリックで拡大】

店内に並ぶ“うまいもん”の一部 【写真をクリックで拡大】

店内に並ぶ“うまいもん”の一部 【写真をクリックで拡大】

瀬戸街道沿いの「生活便利店 マル美」 【写真をクリックで拡大】

瀬戸街道沿いの「生活便利店 マル美」 【写真をクリックで拡大】

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