95:たこ焼・お好み焼「七福」 【末広町商店街】
・熱々にうまみぎっしり末広町商店街のにこにこ広場前。2007年9月にオープンした比較的新しいお店だ。「いらっしゃい」−。気さくな店主山口のり子さん(53)が熱い鉄板に向かいながらこだわりの“粉もん”を焼いている。 メニューは、生地の表面はカリッ、中はシチューのような濃厚トロ〜リのたこ焼き(10個400円)、ふっくらジューシーなお好み焼き(400円)、おやつ感覚のミニねぎ焼き(100円)と、しっかり食べたいとき、小腹が空いたとき、両方の気持ちを満足させてくれる。オリジナル焼きそばに瀬戸焼そば、みたらし団子や五平もち、夏場はかき氷やソフトクリームもメニューに上がる。 16年前、山口さんの友人の紹介で、品野地区にあったスーパーのテナントで“粉もん”の店を任されることになったのがこの道に入るきっかけ。「いつかは喫茶店を」という夢とは違ったが、専門店を食べ歩きながら味を研究。「いける」と一念発起して店に臨んだ。 店名は「おやつのワイワイ」。後にオーナーとなって商売は順調にいった。ところが、2006年にスーパーが突然に閉店、次に入ることが決まったスーパーの話も立ち消えになった。「いろいろあり、商店街でお世話になることに」と山口さんは移転の経緯を説明する。 たこ焼きは、たこ焼き器の穴2つ分の量を1個に詰め込みボリューム満点。カツオの風味が効いた特製和風ダシの香りが食欲を誘う。「おいしくて、また買いにきた」と、うれしい言葉をかけられることも増えた。お昼過ぎまでは、小さな子ども連れの若い母親やお年寄りが、午後からは学校帰りの中高生らが立ち寄る。テイクアウトだけでなく、店内のカウンター席では、世間話をしながらくつろぐ常連の姿もある。 店内の馴染み客には「お味噌汁飲む? ご飯もあるけど」と無料でサービスすることも。裏メニューもあり、その1つの「おばチャーハン」は、豚肉にイカ、焼きそば、キャベツをみじん切りにして炒め、ご飯を加えて特製ソースで味付けた「ソバめし」だ。商店街の婦人部で企画した「おばちゃんフェア」で誕生した逸品で、「ご飯があればいつでも作りますよ」と山口さん。 お客さんとの会話が好きという山口さん。「直接お客さんと話して売り、食べてもらえるのはこの上ない喜びです」と笑う。猫の置き物を集めるのが趣味で、「そんな話をお客さんとしていたら、『持ってきたよ』と、いつの間にか増えてしまいました」と、置き物の並んだ棚を指す。 屋号には「ありきたりですが、店にもお客さんにもたくさん福が来るように」との思いが込められているという。「心の交流のできる店」を目指し、客との会話を楽しみながら、自慢の“粉もん”を焼き続けている。 【あゆみ】 【メモ】 番組に対するご意見・ご感想をぜひお聞かせください。 |
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