井上不動産

86:「井上不動産」 【效範西部商店街】

・信頼と真心で

名鉄瀬戸線水野駅の真ん前に事務所を構える不動産店。1983年に創業した。「信頼と真心」をコンセプトに、心のこもった不動産業全般のサービスを提供している。

社長は井上勝己(63)さん。父親が営む燃料店(同市北脇町)の次男として生まれ、大学卒業後に不動産会社勤務などを経て、81年に燃料店内に不動産部を開き、その2年後に独立して現在地で事務所を構えた。

瀬戸市界隈の土地、建物の売買を中心に、アパートやマンション、駐車場の賃貸、仲介業務などを行っている。この地域の不動産の特徴は、土地から陶磁器の破片(産業廃棄物)がよく出てくること。「陶磁器関連施設跡地の売買では、契約前に調べておく必要がある」と井上社長。産廃は同跡地以外からも意外に出てくるという。後々にトラブルの元となる場合もあり、「『少々のことなら大丈夫』と安易に考えないように」とアドバイスする。

井上社長によると、ここ数年は景気低迷を受け、土地などの物件があまり動かなくなっている。ただ、近隣の豊田、長久手などでは地価が上がる一方、瀬戸では比較的安価で推移しているという。このため、春日井、瀬戸、豊田とを結ぶ愛知環状鉄道沿線では、豊田方面の自動車関連企業に勤める人たちが、利便性の良さと地価の安さなどから瀬戸に住居を求める傾向が高まっているという。「言い換えれば瀬戸がお買い得ということ」。

井上社長が商売を始めた当時は、顧客の多くが先輩にあたる年代の人たちばかりだった。「人情味のある人が瀬戸には多く、仕事以外でも学ぶべきことが多かった」と振り返る。旅行やカラオケ、釣りなど趣味の付き合いに発展した人もあり、「公私ともにお世話になりありがたいことです」と微笑む。

同社では、独立を志す若い人を積極的に採用している。「優秀な人材が増えることが業界の活性化につながる」との思いがあるからだ。「夢を持つ人材は勤勉で吸収も早い」と井上社長。これまでに4人が巣立った。「今後はライバルになるが、関係は歳の離れた兄弟ですよ。応援してあげなければ」と目を細める。

【あゆみ】
1981年に家業の燃料店の不動産部として設置。2年後に現在地に独立開業した。95年には同所在ビルを購入。現在は30歳前後の社員5人を抱える。

【メモ】
瀬戸市效範町2の72
名鉄瀬戸線水野駅前
TEL:0561-83-1212
営業時間:午前8時半〜午後7時(日曜休み)

番組に対するご意見・ご感想をぜひお聞かせください。
メール info@845.fm
FAX 0561-97-0845

井上社長(後列中)と社員ら 【写真をクリックで拡大】

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水野駅前の井上不動産 【写真をクリックで拡大】

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