60:「理容ヒロセ」 【新瀬戸商店街】
・楽しく散髪 心もさっぱり「いらっしゃいませ」。瀬戸市東横山町の理容「ヒロセ」の店内に一歩足を踏み入れると、シャンプーの清々しい香りが漂い、店主の広瀬直勝さん(67)と妻の民子さん(66)の明るい声が響く。この地に店を構えて39年。直勝さんは「お客さんのおかげて続けてこられた。散髪でサッパリ、気分もリフレッシュしてもらえる店をこれからも目指したい」と張り切る。 父親が会社組合の理容店に勤め、従兄も理容師。楽しく働く姿から理容師を目指した直勝さんは、江南市の理容店で修業。有名な理容師の研究会にも所属し、技術大会でチャンピオンになるなど腕を磨いてきた。25歳で独立。名古屋市北区の借家での営業を経て29歳で現在地に店を開いた。民子さんも理容師免許を持ち、2人3脚で歩んできた。 気さくなおしどり夫婦の人柄を慕って訪れる常連客は多い。しかし、直勝さんによると開業して2年ほどは客が少なかった。「行きつけの店があるでしょ。新しいところにはなかなかね」。そのころ、男性パーマが流行し、いち早く取り入れたことで転機が訪れた。若い客が口コミで増え、「店を軌道に乗せることができた」と振り返る。現在は長男で2代目の直明さん(36)も店に立ち、「息子指定の若いお客さんも増えている。世代交代の時期も近いかも」と民子さん。 直勝さんと直明さんの2人は、市内の身体障害者授産施設で散髪ボランティアを続けている。15年以上続く地道な奉仕活動。今は2ヵ月に1度、休業日に出掛け、半日をかけて20〜40歳の30人ほどをカット。「待っていてくれるんですよ。散髪が終わると喜んでくれるのが何よりうれしい」と胸を張る。 直明さんは昨年結婚したばかりで、妻の麻美さん(27)は現在、理容師を目指して専門学校に通っている。「来年には2代4人で店に立つことができそう」と、民子さんは心待ちにしている。 直勝さんは、「地域の人たちに育ててもらった店。お客さんが散髪に来て、心身ともにサッパリ、スッキリしてもらえないようではいけないよね。そのためにも我々が楽しく仕事をすることが一番だと思っている」と話している。 【あゆみ】 【メモ】 番組に対するご意見・ご感想をぜひお聞かせください。 |
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