古民家久米邸

139:「カフェ、ギャラリー、雑貨 古民家久米邸」 【銀座通り商店街】

・昭和な世界 瀬戸焼で和風スイーツ

築106年の古民家の母屋内に2007年に開いた甘味カフェ。ギャラリースペースも備えている。手入れの行き届いた庭園を眺めながら、季節の甘味を瀬戸焼の器で楽しめる。「古き良き時代の日本にタイムスリップしたみたい」と、観光客の人気スポットになっている。

1908(明治41)年、地元の陶工・川本桝吉(2代)氏の別宅として建てられた。昭和に入り、名古屋市の眼科医だった故・久米逸郎さんに譲渡された。久米さんは50(昭和25)年から33年間、ここで眼科医院を開業、後に住まいとしていた。
敷地面積は約1100平方メートル(約335坪)。2階建ての母屋と北側に離れと蔵がある。伝統のある和室や蔵、眼科医院当時の窓口や診察室などの造りを残していたことから、「古民家を利用したい」と相次いで声がかかり2005年に再生、和紙やガラスの工房、陶磁器販売、飲食の店が間借りする復合施設としてオープンした。
13年までに入居する店が入れ替わり、現在はカフェとハワイ式整体の店が営業している。

カフェのオーナーは久米さんの孫、中田真紀さん。「昭和以降の調度品ややきものも多く残り、それらの雰囲気に合った飲食を提供できれば」と、和のスイーツを中心にメニューを考案している。

お薦めは手作りの「黒糖くずもち」。玄米茶付き(600円)と、コーヒーか紅茶付き(700円)がある。くずもちは、厳選したくず粉とわらび粉をブレンドし、沖縄の黒糖を練り込んでつくる。この上に自家製の小豆あんと黒蜜、京都から取り寄せたきな粉がかかる。くずもちには、黒糖のほか、抹茶やさくら(豆乳と食紅で色付け)などもある。
季節のお菓子セット(600円)はゼラチンで固める抹茶ミルクプリンとカステラに、コーヒーか紅茶が付く。冬場にはぜんざいなどもある。

スイーツや飲み物は瀬戸の作家による器で提供する。織部や黄瀬戸、染付などとどれも趣のあるものばかりで、「祖父が購入したり、いただいたりしたもので、お菓子とともにじっくり見てほしい」と呼び掛ける。
中田さんは「インターネットで見つけて北海道や関東、関西など遠方からのお客さんも多いんですよ。古いだけに維持していくのは大変ですが、いつまでも残していきたいですね」と話している。

【メモ】
瀬戸市朝日町49の3
名鉄瀬戸線尾張瀬戸駅から銀座通り商店街方面へ約7分
TEL:0561-84-5396
営業時間:午前11時~午後5時半(火・水曜休み)
地図はこちらから

番組に対するご意見・ご感想をぜひお聞かせください。
メール info@845.fm
FAX 0561-97-0845

おすすめメニューの黒糖くずもち 【写真をクリックで拡大】

おすすめメニューの黒糖くずもち 【写真をクリックで拡大】

「古民家をいつまでも残していきたい」と、オーナーの中田真紀さん 【写真をクリックで拡大】

「古民家をいつまでも残していきたい」と、オーナーの中田真紀さん 【写真をクリックで拡大】

眼科医院当時のガラス張りの待合窓口 【写真をクリックで拡大】

眼科医院当時のガラス張りの待合窓口 【写真をクリックで拡大】

趣のある古民家・久米邸カフェの入口 【写真をクリックで拡大】

趣のある古民家・久米邸カフェの入口 【写真をクリックで拡大】

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